「わたし、定時で帰ります。」を見た就活生の感想
先日最終回を迎えた「わたし、定時で帰ります。」。普段ドラマなんかほぼ見ないこの僕が、久々に1クール通して見たのがこれでした。
理由は至って簡単。僕の就活時期と重なっていたから。「仕事」というタイムリーな僕の興味の対象を取り上げているとなったら見るほかないでしょ。
働き方改革などと言われ始めたこの時代にこの手のドラマをやるということは、これからの世相を表していたりして‥‥とかなり期待してたんです。
んで、全て見終わって一言。
「このドラマに助けてもらったな」
興味があるとはいえ、あくまでドラマとして楽しむ程度にしか考えていなかったのですが、いつの間にか僕自身の就活にまで影響していたんです。
~5月上旬
振り返ること約2ヶ月前。僕はゴールデンウィーク中に1つ内々定を頂いてました。それまでに5~6社受けて全滅し、その程度のことで心身共に疲弊していたのもありますが(内向的だと知らない人に立て続けに会うとエネルギー消費するんだよね)、そこの会社なら自分のやりたいことは出来るし、仕事を楽しめるからそこでいっか。と、早々と決めてしまおうと思った時、ふとこのドラマのことが脳裏をよぎったんです。
福利厚生もそこそこ大事なんじゃないか?と。それまで僕は仕事の中身を中心に見ていて、休日や給料のことは二の次でした。なんなら、福利厚生ばかり気にする人を心の中で小馬鹿にしていたかもしれません。
そこの会社は確かに地方にしては大きめのところで、一見良いところそうだったのですが、如何せん残業と休日出勤があるところで。
僕が今後の人生で絶対譲れない点をドラマきっかけで考え直した時、それが仕事通したやりがい以外の場所にあることに気づきました。それは、十分なプライベートの確保。
僕は内向的な性格で1人の時間大好き、プライベート充実してないとストレスが溜まっていくタイプ。よく考えたら人一倍休日を必要とする人間でした。それを無意識に押し殺して、会社のために・仕事のために頑張ろうとしていたんだと思います。
5月中旬~
自分が本当に大事にしたい部分を理解できた僕は、そこから再び就職活動を始めました。
まず、今まで注目していた仕事内容に加え、年間休日や福利厚生、新卒離職率にも注目するようにしました。どの企業も忙しいのは承知しているけど、離職を考えるほどの場所で働きたくないというのが本心だったからです。
さらに絞る条件として、採用人数が一桁であることも視野に入れました。大量採用で一斉に研修という形がどうも自分に合わなかったからです。まあ、そもそもそんな大企業に入ることすらムリだったと思うんですけどね。とにかく、少人数を確実に育てようとしているところを志望したわけです。
こんなこと言うと「企業に育ててもらおうなんて受け身だね」とか言われそうですが、綺麗事なしにすると自分で吸収するだけじゃ成長しません。もちろん自分から学ぶ姿勢は持つつもりですが、そこには先輩からの教育が不可欠だと思ったんです。それが組織の強みだし。
結局5月の中旬に再開してから4~5社説明会へ足を運び、2~3社受けたと思います。
まとめ
このドラマのおかげと言っちゃあなんですが、自分にとって大事なことを気づかせてくれたことは確かです。むしろあれだけインパクトのあるタイトルで良かった。定時で帰るって笑
定時で帰ることが絶対とまでは思ってませんが、あそこまでハッキリ言い切ってくれたおかげで休みを求めても良いんだと感じさせてくれたのはありがたっかた。
それまではいわばやりがいを追い求めすぎて、というか企業にとって都合の良い奴を演じようとしてた。
僕の場合はプライベートの充実が譲れないポイントでしたが、もしかしたら本当にやりがいがポイントの人もいるかもしれません。それならそれでもいいんじゃないですかね。そこは個人の価値観なので絶対にやりがいを重視するなとは言いません。
ただ、1つだけ言えることがあるとするなら、それは
福利厚生を求める人と同じくらい、もしかしたらそれ以上に仕事のやりがいを最重要視する人の方が危険
だということです。自分はちゃんと仕事の中身に目を向けて就活してんだぜ、へっへーんという人の方が入ったあとメンタル病みそうだから。
そんな思考から無事脱却できた僕も、先週ようやく就職活動が終わりました。後悔しない会社が見つかりました。ホッ。