こたつウサギの寝言

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就活でも地雷になるかも!?本当の意味での行動力とは

よく行動力がある人になろう!や、行動力のある人の特徴はコレ!のような記事・情報が見られますが、そもそも行動力とは何なのでしょうか?

 

特に就活生はこの意味を履き違えやすい傾向があるように僕は感じます。それもそのはず。社会人としての本当の意味での行動力を実感できないんですから。

 

今回は行動力とは一体何を指しているのかについて考えていきたいと思います。

 

行動力とは

 

行動力とは、目標達成のために積極的に行動する力であり、動機を持って主体的に行動する力であると僕は考えます。そのために必要な要素も併せて考えてみました。

 

1. 目標がある

明確でないにしても大体の目標・目指す場所を設定し、それを達成するために積極的に行動することが真の行動力には大切な要素であると思います。◯◯になりたい、~したいという目標を達成するために何をすべきか考えて実行するということです。

 

分かりやすい例で言えば大谷翔平選手です。彼の場合、目標達成シートというものを使い、「野球選手になる」という目標を達成するためにやるべきことをより細かく分類しています。まず必要なものとして体力や精神力、球速や運などといった8要素を挙げ、それら一つ一つを達成するためにさらにやるべきことを8つ決めています。つまり、野球選手になるために合計64のやるべきことを明確にしているということです。例えば、運を上げるためには周りに感謝したり、ゴミを拾ったりなど野球そのものではないところまで実行しています。

 

ちなみに僕も部活をしていた頃、全く同じ方法で目標達成シートを書かされたのですが、細かくすればするほどやるべきことが埋まらなくなっていきました。それに、そのすべてを実行できる自信もなくそのシートはやがてどっかいってしまいました。

 

2. 向上心

 

行動力のある人に共通するものとして、常に成長したいという気持ちが根底にあると思います。

 

例えばスポーツにおいて、現段階である程度の成績があり今のまま練習すればまず確実に勝てるとします。しかし、向上心のある人は現状に満足せず、どうしたらよりよいパフォーマンスができるか、どうしたら常に最高の状態で試合に臨めるかなどを追求し、工夫・改善を繰り返します。

 

人間は変化を嫌います。いや、もっと正確に言うと人間の脳が変化を嫌います。これを現状維持バイアスといい、変化することを恐れて現状維持を望む心理が働きます。常に試行錯誤して実行に移すというのを繰り返すことは、まさに行動力と言えるでしょう。

 

3. チャレンジ精神

 

行動力のある人はチャレンジ精神を持っていると僕は考えます。2の項目と似たような内容になってしまいますが、人は習慣というものに縛られています。なぜなら、無意識に出来るという点で脳の負担にならないからです。新しいことに手を出すのを躊躇してしまうのはこれが原因かもしれません。

 

逆に言えば新しいことに挑戦したり、興味を持って行動に移すということは簡単に言えば脳にとって軽くストレスになります。そのストレスに勝るほどの好奇心を持ってチャレンジできる姿勢は尊敬に値すると思います。まさに一種の才能です。

 

また、忙しくて…とか時間が無いから…という理由でやりたかった新たなことを始めようとしない人がいますが、それはただの言い訳です。時間がないワケがありません。その人の生活には全く隙間がなくて予定ガチガチなんでしょうか。隙間時間というものは誰しも必ず持っています。行動力がある人はどうすれば始められるか、どこの時間を削るかなど前向きに考えて実行に移してしまいます。ここがポジティブとただの楽天家の違いでもあります。

 

やりがちな間違い

 

行動力というものの意味を履き違えている人は少なからず居るはずです。

 

僕が就活をしていた時にも、面接にて「好きなアーティストのライブに行くために全国巡りました」的な理由を基に、だから私は行動力があります!と声高らかにアピールしていた人がいました。

 

が、それは行動力とは言えないと思います。だって、好きなことのためなら誰だってアクティブになりますから。家大好きでなるべく家から出ない生活をしているこの僕ですら、ミスチルのライブがあると聞けば苦手な人混みの中にも積極的に入っていきますし。

 

おそらくこの発言をした方は、行動力=大胆な・アグレッシブなことだと勘違いしていたのだと思われます。まあ確かにインパクトはあるしね。

 

ただ、行動力には少なからず強い動機も含まれていると僕は思います。

 

全国ライブについて行く理由は、好きだから・直接聴きたいからくらいでしょう。それに対し、計画を立てて練習する理由というのは、野球選手になるという目標や成長したい気持ちがあるから。後者の方が動機が強いんですよ。おそらく体育会系が就活に強いと言われるのは、目標に向かって努力する習慣があるという側面からでしょう。

 

 

ここで1つ例を挙げてより分かりやすく説明していこうと思います。

 

良くない例: 友達と3週間海外旅行に行った

 

これでは旅行が好きだから、友達とどこか行きたかったからという動機が見え見えです。たとえそれ以外に理由があったとしても、これを行動力と言うのはさすがに無理があるでしょう。

 

良い例: 語学習得のため1週間海外に行きその国の言語のみで過ごした

 

これなら行動を起こした動機が語学習得のためということで明確な目的があります。たとえ前者より短い期間だったとしても、行動力があると判断されそうです。

 

おわりに

 

ここまで行動力とは何なのかについて持論90%で書いてきましたが、1つ注意しておくことがあると感じました。それは、行動力がある・ないの判断は第三者がすることということです。

 

あなたがどれだけ行動力があると思っていても、相手がそんなのないも同然と判断したらそれで終わり。アピールも無駄になってしまいます。ですから、就活など人に評価される場では、客観的事実を述べた方がまだ安全です。そういった意味でも、就活で行動力をアピールするのは危険な賭けと言えそうです。

 

また、僕には行動力がないということも併せて知ることが出来ました。