誤用しやすい日本語を4つ集めてみた
世界一難しいなどと言われることもある日本語ですが、日本人である以上十分使いこなせていると思い込みがちです。もちろん僕も。
しかし、中には母語としている日本人ですら間違えて使っている言葉がいくつか存在します。
今回はそんな日本人でも誤用しやすい日本語を軽く4つほど集めてみました。
破天荒
原義
誰も成し得なかったことを初めてすること。
誤用
豪快・大胆な様子。
よく間違われやすい使い方は豪快・大胆というものです。ただ、本来の意味では誰もしなかったことをする、つまりパイオニア的な使い方が正しいようです。だから、別に行動そのものにインパクトが無くても尖っていなくても、それが第一人者だとしたら破天荒と言えることになります。
ざっくばらん
原義
遠慮なしに素直な様子。率直。隠し事をせず接する様子。オープン。
誤用
大雑把。大体。大まか。
イメージとしては非常に似たものを感じますが、全く意味が違うようです。
少し前、就活中にお会いしたある企業の社長さんも「ざっくばらんに言うとね‥‥」という言葉を使っていました。が、その話の内容から意味を間違えて使っていることが気になり、話が入ってきませんでした。細かいことが気になる僕の悪い癖です…。
敷居が高い
原義
不義理なことなどがあって、そこに行きにくい。気まずくて足を運びづらい。
誤用
気軽に行きにくい。身の丈に合ってなくて入りづらい。
もはや誤用の方がよく聞く使い方であるような気さえします。
皆さんもこんな経験ありませんか?歯医者や皮膚科なんかで「次、来週いらして下さい」と言われたのに行き損ねて、それ以来気まずくてそこら周辺に近づけないなんてこと。あれこそまさに敷居が高い状態なんですね。
確信犯
原義
自分の信念に基づいて行われる犯罪。自分の理念・考えを正しいと確信して行われる犯罪。
誤用
悪いと分かっていながら犯す犯罪。
この違いは非常に面白いですよね。だって、正しいと思っているか悪いと思っているかって真逆の意味ですから。
ちなみに、僕がこの言葉の本来の意味を知ったのは他の3つよりだいぶ前だったので、間違って使っている場面では毎回モヤッとしてきました。気にしちゃう性格なので。
おわりに
日本語って面白いですよね。日本人ですら意味を変えて使っているんですから。ただ、間違っているから直せ!とまでは全く思いません。言葉は変化し続けるということを大学の勉強で十分実感したので、新しい使われ方で浸透したんだなと捉えられるようになりました。でもどっちにしろ、元の意味を知ることは悪いことじゃありませんよね。