自己啓発はエナジードリンクよりタチが悪い
どうも、ダービーです。
ちょくちょく自己啓発について触れている当ブログですが、今回も自己啓発についてです。
よく自己啓発はエナジードリンクに例えられたりしますよね。確かによく似ているポイントが非常に多いです。
しかし、完全に一致するものでもなく、大きく違うポイントがあるのも事実。そして、その相違点がかなり重要であると考えます。
そこで、今回はエナジードリンク以上にタチが悪い自己啓発の特徴について考えていきます。
もくじ
自己啓発とエナジードリンクの類似点
まずは、自己啓発とエナジードリンクの似ていると言われる、一般的な類似点について考えていきます。
①やる気・モチベを高める
どちらも、やる気を出したいとき・本気になりたいときに利用される傾向があります。
これには異論はないでしょう。勉強に力を入れたいとき、活を入れるときなんかにこれらを必要とする場合があります。
②効果が長く続かない
よしやるぞ!とやる気になっても、いくら目が冴えても、時間をおけば元通り。もっと言うと、一度寝てしまうと大体リセットされます。
そして、もう一度効果を得るために、エネルギーを得るために同じ過程を踏むことになります。
③形としては何も変わってない
本人の中では変わっていても、端から見たら何も変わっていないのも共通点。
自己啓発にしろエナジードリンクにしろ、行動には表れていません。
自己啓発とエナジードリンクの大きな違い
結論から言います。
行動した気になる(錯覚する)というのが、自己啓発ならではの特徴です。
エナジードリンク
やる気を出す目的で飲む、ということがあったとしても、飲んだ=行動したとは錯覚しないはずです。
勉強しよう!という時にエナジードリンクを飲んで、「よし!少し勉強した!」とはなりませんよね。なったとしたら勉強以前の問題です。
要するに、本来の目的と「飲む」という行動が全く似ていないので、それだけで満足することがないということです。
自己啓発
本や講演という形で存在するのが、自己啓発。
「飲む」は明らかにただの「飲食」だったのに対し、読書や講演に行くことは、学んでいると錯覚しやすい部類です。
なぜか?それは、自己啓発が本来の目的(勉強したい・学びたい・自己研鑽したい‥‥)に非常に近い形をしているから。
本を読む、講演を聴きに行く‥‥。一見行動しているように見えるのが、自己啓発のタチが悪い最大のポイントです。
読書が趣味の人ならそれを「学び」とは思いませんが、本を読まない人からしたら「学び」と錯覚してしまいます。講演に関しては、ほとんどの人が未経験なので、参加しただけで大きな進歩と思い込みやすくなります。
要は、前に進んでいるような気がしてしまいやすいのが自己啓発です。
モチベーションは必ずしも必要ではない
行動してからやる気が出る
世間一般では、モチベーションを高めることが行動につながると思われています。
しかし、実際は違います。むしろ逆。行動すると自ずとモチベーションが出てくるのです。
勉強を例に挙げます。
なかなかやる気出ないな~と思っていても、少し手を付けてみるとビックリするくらい集中していることがありますよね?
実際、この記事を書いている今の僕も「ブログ書くの面倒だな~」と思いながら始めたものの、気づけばドンドン書き殴っています。
ということは、大事なのは小さくてもいいから動き出すということになります。
やる気を「出す」のはいわば妥協
自己啓発に触れると、やる気が出てきます。それは認めます。心地良い言葉で励ましてくれたりしますもんね。
しかし、世の中にはわざわざモチベーションを上げなくてもちゃっちゃと行動できる人がいるのです。
それは、どんな人か。ズバリ、習慣化した人です。
あなたも、トイレに行ったり歯を磨いたりするのに、わざわざやる気なんて要らないですよね?それと同じです。
世の猛者達はやるべきことを習慣化しているので、我々一般人が「努力」と考えることをただの「日常」にしているのです。
つまり、目指すべき究極は、モチベーションを上げなくてもビックリするような行動量をこなすことです。モチベーションは必ずしも必要ではありません。
やる気を出してから行動するのも別に構いませんが、それはやる気がないと動けない人専用の方法です。即行動できる人からすると、効率が悪すぎます。
講演に要注意!
自己啓発の中でも、本はまだマシな方です。時間もお金もそこまでかからないから。問題は、講演です。
自己啓発セミナーはショー
自己啓発セミナーは、ただのエンタメです。ショーです。見世物です。
観客の感情に訴えかけるような口調・表情・間‥‥。それらひっくるめてショーです。
だって、簡潔に言えば5分で終わる内容を、体験談や感動話を入れて30分~1時間に引き延ばして話すんだから。
「学び」だとしたら、あまりにも効率が悪すぎます。それならまだ本を読むだけで十分です。
人によっては要らないステップ
すでに述べたように、やる気を出すのはあくまで妥協策です。まさに、エナジードリンク。飲まなくても頑張れる人はたくさんいます。
いくら講演によってやる気が出たとしても、それを「学び」だと思ってはいけません。やる気を出す必要はないんだから。
講演に参加するのは、その人がやる気が出ないと動けない人だから。
人によっては完全に削れる時間・お金だということです。
まとめ
自己啓発そのものの存在を否定しているわけではありません。
むしろ、それがないと行動できない「客」側に警鐘を鳴らしています。
自己啓発にハマるくらいなら、その時間を使って、どうしたら「努力」を「習慣」に変えられるか試行錯誤した方が得策です。
その際、なんでもかんでも外に答えを求めるのではなく、自分で考え行動に移すことが大事なのではと思います。
「講演が好き」という理由なら行けばいいと思いますが、「勉強したい・成長したい」という目的ならば、一度考え直す必要があるでしょう。