こたつウサギの寝言

思ったこと・感じたことをつらつらと

教師の言う「君たちの学年が今までで一番賢い」が実は効果的だった件

僕は中学や高校時代、受験を控えた生徒に向けて先生が「君たちの学年は今まで見てきた中で一番賢い!」などと言っていることに対し、疑問を持ち続けてきました。

 

そんなわけないだろ、と。だって噂によると毎年言ってるらしいし。よくある100年に1人のナントカと同じ。ただのお世辞だろうと思ってきたのですが、どうやらこれにはちゃんと効果があるらしいという情報を発見しました。

 

それは、

 

セルフイメージは「誰かからの評価」で変わる

 

というもの。要するに、他者から言われたように変化するということです。

 

よくセルフイメージを変えましょう!なんて自己啓発を目にしますが、どうやらセルフイメージは自ら変えるものではなく、他者や環境によって変わるもののようです。

 

今回のタイトルにある「君たちの学年が今までで一番賢い」というものにおいても、賢いと言われたクラスは実際に賢くなる傾向があるということになります。これと似たように頭が良いと言ったクラスのテストの成績が伸びたという実験まであるようです。やはり、ただの景気づけかと思っていた教師のこの一言に意味はあったんですね。

 

さらに、この方法は他人の性格にまで影響するんだそう。例えば、友達に思いやりのある人になってほしい場合には、何か些細なことをしてもらった時に「ありがとう、思いやりがあるね」と言えば、自然とそうなっていくらしい。伝え方ひとつでこちらの望む状態にもっていくことが可能になります。

 

また、このことから、褒めて伸ばすことに効果があることも推察できます。希望するような状態にすでにあるように褒めることで、実際にそのようになる可能性があるんですから。

 

例えば、子どもがちょっとゴミを拾って捨てた時に「掃除するなんて偉いね。きれい好きなんだね」という言い方をすれば、子どもがきれい好きになるということ。ちょっと言い方腹立つけどね。

 

 

他者から言われたことが自分のイメージを形成することが分かりましたが、僕のようなひねくれた人にも本当に効果的なんでしょうか?ちょっと気になるところです。また、効果的な伝え方というのがことごとくなんか嫌みっぽいのが難点ではあるなと感じました。

 

参考文献:『影響力の心理学』 ヘンリック・フェキセウス著 大和書房