こたつウサギの寝言

思ったこと・感じたことをつらつらと

「叱る」こと自体が目的化しているのが納得いかない件

皆さん誰もが一度は人に叱られたことがあるかと思います。僕だってそうです。完璧な人間なんて居ませんからね。

 

そんな数多くの叱られた経験の中には、納得いかないものもいくつかあったりします。僕はね。で、理不尽に怒られたことっていつまで経っても覚えてるんですよねー。

 

今回は僕が腑に落ちなかった叱られケースを2つ紹介したいと思います。長年温め続けてきたものもあるので、思わず熱くなりすぎたり暴走しかけるかも知れませんが、悪しからず。

 

1. 幼稚園にて

 

今でも鮮明に覚えていますよ。もう15年も前なのに。

 

ある時同じ組の女の子が、突然拳をグーにした状態で僕に話しかけてきました。

 

「手の中に入ってるの何だと思う?」

 

この手の質問自体好きではなかった僕は、面倒くささを押し殺して

 

「えーっと、、、ゴミ」

 

とりあえず答えました。だってヒントも無いし検討もつかないから。考えるだけ無駄だなと。

 

するとその子は手を開きながらいきなり泣き出しました。「は?」と思った時にはもう時すでに遅し。手の中にあるヘアゴムを持ったまま先生にチクりやがったんです。

 

「〇〇君(僕)に私のヘアゴム、ゴミって言われたぁ~涙」

 

もう訳が分かりません。だって完全に握って見えない状態で聞いてきたんだから。予想で言ってんだよ。さらにもっと訳が分からないのが、その後の先生の対応。

 

「〇〇君(僕)、謝りなさい!」

 

はぁ??こっちが事情を説明して誤解を解こうとした矢先の出来事。僕の言葉を遮ってこれですよ。自分で言うのも何ですが、僕はそうそう怒られないいわゆる良い子だったんです。ほんとだよ?怒られたのこれ一回だけだし。

 

そんな普段から良い子ちゃんだったこの僕が、突然他人の持ち物を「ゴミ」とか言うと思います?いや、普段から悪い子の場合だとしてもさぁ。普通どうしてそんなこと言ったのか、本当に言ったのか、本人にも確認するでしょ。でなきゃ事実かも定かでないし、本当に言ったのならどこがどう悪いのか説明しないと根本的解決になりません。

 

もちろん諸悪の根源はこの情緒不安定女に間違いありません。でも彼女は子ども。それに対し先生は大人。せめて大人には正しい対処をして欲しいもんです。正しい対処とは、双方の言い分に耳を貸すこと、そして本当に悪いのならどう悪いのか説明して次しないように反省させることです。それが怒ることの意味でしょうよ。

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 2. アルバイト先にて

 

これは比較的タイムリーで約1年前のこと。僕のアルバイト先である飲食チェーン店には冗談抜きで全然使えないパートのおばさんが一人居ます。社員さんも呆れるほどの。その方が僕と同じ部門なんですよ。

 

ある時、その人がドリンクを作ってホールの人に渡しました。するとしばらくして店長がこちらに来て、「オーダーと違う」と伝えられました。あいにく張本人は近くに居なかったため、僕にその旨を伝えてきた訳ですが、問題はこの後。

 

長々と僕に向かって怒りだしたんです。これには思わず口答えしてしまいました。

 

「これ僕に言われても‥。Aさん(パート)が出したものですから。」

 

もちろんこの前にこちらも謝ってはいます。僕にも確認不足という過失がありましたから。でもね、割に合わないほど説教が長いし、根本から解決するには本人に言うべきなんですよ。

 

「じゃあお前の口から本人に伝えろよ」と思った方もいるかもしれません。そんなこと僕も考えましたよ。でもさ、相手はこれまでに嫌ってほど僕からも注意しているにも関わらず、同じミスを繰り返している逸材ですよ。もう僕が何を言っても響きません。そうなるともう店長から直接言わなきゃ効果ないんですよ。それすら効果無いかもしれないけど。

 

これをそっくりそのまま店長に言おうとしたわけです。するとどうですか。

 

「お前にも非があるんだから。誰がやったとかじゃなくて全体のミスだろ?」

 

ですって。店長もこのパートが仕事出来ないのは100%分かってます。それなのに野放しとは‥‥。僕が気をつけるだけで改善される訳もないので、解決する気があるとは到底思えません。何度も言うように「怒る」ことの意味は、原因を理解させ、どう改善すべきか考えさせることだと考えます。本人のため、そして全体のためでなくてはなりません。

 

今回の説教は「改善」に重きを置いていないため、本人にも全体にも意味のない、ただの店長の自己満足になると思います。自分の怒り・不満を発散することそのものが目的と化しているということです。

 

まとめ

 

今回挙げた2つの例に共通しているのは、「叱る」こと自体が目的になっている点です。本来叱るというのは、悪い点を明確にして改善せい、と反省を促すためにあると思います。となるとこれは、目的では無く手段であるべきです。そこを見失っている説教に僕は納得がいかないんです。

 

これだけ熱弁しても過去は過去なので、この経験を踏み台にして僕は上手く叱れる人間になろうと誓いました。てか、そもそも怒るの苦手だなぁ~。