こたつウサギの寝言

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宝くじのCMで社会貢献事業を宣伝するのは何故か勝手に考えてみた

テレビなんかでよく目にするのが、社会貢献事業を宣伝する宝くじのCMです。

 

普通、社会貢献の内容は宝くじの購入者には直接関係ありません。だって買う人は当選してお金が欲しくて買っているはずですから。

 

ではなぜcmなどでは社会貢献事業を宣伝しているのか。その理由について考えていきたいと思います。(※個人的な考察です

 

購入者に安心感を与えるため

 

 1つは使い道を明確にすることで買う人に安心感を与えるというものです。

 

宝くじは企業なんかで好き勝手に発売する事はできません。発売できるのは地方自治体(都道府県と指定都市)に限られ、総務省の許可が必要です。

 

さらに、その収益金の使途も決まっています。使える事業というのは公共事業や国際化推進事業、社会貢献活動事業や芸術文化振興事業などとなっています。具体例としては、学校改築や道路橋梁整備、スポーツ振興などです。

 

これを踏まえると、実際何に使われているか市民に明らかにするという意味合いがありそうです。使い道を知らせ、それが結果世の中の役に立っていることを理解させることで安心して購入できるわけですから。

 

社会貢献欲求をくすぐるため

 

人は社会に貢献したいという欲求を少なからず持っています。これは、マズローの欲求5段階説からも見ることができます。

 

マズローの欲求5段階説

人間には5段階の欲求がある。1段階目が満たされると2段階目の欲求を求め、それが満たされると次は3段階目の欲求を求めるといった具合に、欲求には段階が存在するというのがこの説。人間はこの中のどこかの段階に必ず分類される。

 

1段階:生理的欲求

人が生きていくために必要な基本的欲求。食べたい、寝たいなど生命を維持したいという欲求。

 

2段階:安全の欲求

身の安全を守りたいというのがこの安全の欲求。

 

3段階:社会的欲求

家族や会社などの集団に受け入れられたい、所属したいという欲求。満たされると孤独感などをカバーできる。この3段階目までが外的な部分(生活・環境)を満たす欲求となる。

 

4段階:承認欲求

他者から認められたい、尊敬されたいという欲求。この4段階目からは内的な部分(心)を満たしたいという欲求になる。

 

5段階:自己実現欲求

自分の可能性を追い求めたい、自分の価値観に基づいた「あるべき自分」になりたいという欲求。

 

この中で社会貢献欲求は、5段階目の自己実現の欲求に含まれます。他者に何かを求めるのではなく、自分自身の成長や活動に重きを置くので他人の為に何かしたいという欲求が出るのです。

 

また、承認欲求が100%満たされていないから自己実現欲求は無い、などという0か100かみたいな話ではありません。マズローによると、社会的欲求は50%、承認欲求でも40%満たされれば満足するとしています。つまり100%でなくても次の段階の欲求を求めるため、自己実現欲求が全く無いという方がむしろ稀かもしれません。よって、社会貢献したいという欲求を持つ人も少なからず居ると思われます。

 

宝くじを買うことが回り回って社会の役に立つと理解させることで、このように自己実現欲求(社会貢献欲求)をくすぐることが出来ます。

 

本来の目的を誤魔化せる

 

本来宝くじを買う理由は、おそらく当選して大金を手に入れたいからでしょう。じゃないと買いません。社会貢献したいから買うなんてまずないと思います。それなら宝くじじゃなくて募金するだろうし。

 

この「大金が欲しい」というのは簡単に言うと私利私欲です。だから、ふと我に返った時に己の欲深さと正面から向き合うはめになります。ですが、それが社会貢献にもなっているとなればどうでしょう。

 

元々お金欲しさで買った宝くじでも、それが社会のためになっていることで罪悪感を感じなくて済みます。自尊心も保たれるのです。そうすると宝くじを買うことに対する躊躇もなくなり、より買いやすくなります。

 


 

以上が僕が考えた、社会貢献事業を宣伝する理由です。

 

こう考えると、非常に計算されて宣伝していますよね。本当のところは知りませんけど。購買意欲を上手いこと上げているようにも思えてきます。

 

以上、僕の勝手な妄想でした。読んでいただきありがとうございました。

  

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