【治らない】HSPという気質と上手に付き合うちょっとしたコツ
どうも、内向型でHSPのダービーです。
気にしすぎ・繊細・平和主義・サプライズが苦手‥‥など、これまで単体の性格的特徴として語られてきたものが、HSPという共通した気質によるものだったという認識は、徐々に広まりつつあると思われます。
すでに自分がHSPだったということに気づけた方は、だいぶ自分自身に対する理解も深まったことでしょう。
ただ、ここで一つ大きな壁にぶち当たる方もいるはずです。
ズバリ、分かっていても傷ついてしまうということです。
頭では理解できていても、どうしても傷ついてしまう・自分を責めてしまうという方は、きっと多いことでしょう。実は、僕もその1人でした。
そこで今回は、治ることのないHSPという気質と上手に付き合うちょっとしたコツについて考えていきたいと思います。完璧ではないにしろ、ちょっとした方法で悩みを緩和できた僕の体験談をもとにお話ししていきます。
傷つく・自責の原因
結論から言います。
それは、必要以上にネガティブに受け止めていることにあります。
何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが、これがかなりのクセ者です。
例として、"寝坊してしまった"という状況を挙げて説明します。
こうした状況に置かれた時、HSPさんは「次は絶対にしない!」「なんてことをしてしまったんだ」と深く反省し、必要以上に自分を追い込む傾向があります。これではメンタルが持ちません。
この例においても、寝坊=悪いこと・してはいけないことだと追い込んだのは他人ではなく自分自身です。
つまり、出来事そのものではなく、自分のネガティブな受け取り方によって、自分で自分の心に追い打ちをかけているとも言えます。
そもそも、ポジティブで良い意味で鈍感な人が同じ状況に置かれた場合、「あ~寝坊しちゃった~」で終わることだって多々あります。この場合、心的ダメージはほぼゼロ。
HSPさんに完璧主義・自己肯定感が低い人が多い、と言われるのも納得できます。
ネガティブ思考に打ち勝つには
先に断りを入れておきます。ネガティブ思考は全く悪くありません。
よく、プラス思考で考えよう!というアドバイスがありますが、あれは元々ポジティブな人にしか通用しません。ネガティブ思考にだって、準備したり調べたりするための原動力という立派な役割がありますからね。
しかし、上述したように過度なネガティブ思考は、己のメンタルを破滅へ導きます。
では、必要以上のネガティブ思考を取り除くにはどうしたらいいのか?
ズバリ、リフレーミングをする(捉え方を変える)ことが重要です。
同じ出来事でも、捉え方一つでプラスにもマイナスにも働きます。
過度にネガティブに捉えてしまう傾向のあるHSPさんこそ、その捉え方を変えていく必要があります。
先ほどの、寝坊したという例をもとにリフレーミングしてみましょう。
ネガ:寝坊した → 社会人として情けない・恥じるべきことだ
ポジ:寝坊した → 寝るべき時間が分かった・睡眠の質を見直すきっかけになった
と、こうなります。
要は、前向きに捉えることで教訓とし、正しく反省することと言えます。
僕も、この方法でネガティブを緩和できました。
会社の新人研修としてプレゼンを行う際、「これはあくまで研修。完璧を目指す場ではなく、教えてもらうチャンスなんだ」と捉え直しました。
これにより、緊張が和らぎ、多少の失敗も前向きに受け取ることが出来ました。
元々落ち込みやすい性格で、立ち直りも遅いのですが、このときは終了後すぐに切り替えられました(プレゼン内容はツッコまれ放題)。
ちなみに、僕がリフレーミングをするきっかけとなったのが下記の本です。
HSPとはどんなものなのか、HSPとどうしたら上手く付き合っていけるのかについて分かりやすく書かれています。読みやすいボリュームなので、気になった方は是非。
税込みで1760円だったと記憶していますが、今後の人生の生きやすさを追求した場合、コスパは最強です。そもそも書籍としても安めですしね。
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リフレーミングするためのコツ
気にしすぎてしまうHSPさんにとって、「物事をもっとシンプルに見ればいいんだよ」というアドバイスは、完全に無意味です。
何が言いたいかというと、ネガティブに捉えすぎるのは良くないけど重く受け止めるのは構わないということです。
物事を深刻に・真正面から受け止めても構いません。それが、ネガティブ過ぎなければ。
真剣に受け止めた上で、その経験を次に生かす・教訓にするという姿勢であれば、気にしすぎてしまうHSPさんでも再現性があります。
例を挙げます。
・まあいいや、そういうときもあるし♪ ‥‥ポジティブ過ぎ
・自分はなんてダメな人間なんだ ‥‥ネガティブ過ぎ
・反省すべき点が見つかった ‥‥丁度良い
HSP特有の気にしてしまうことを許容した上で、前向きに捉えることが最適解であると僕は考えます。
理想としては、ミスなどの出来事に対してお礼を言える心の状態が望ましいと思われます。
治らない以上、柔軟性が大事
HSPは気質であり、病気ではありません。つまり、根本から治ることはありません。
であるならば、それを上手く活かす・ダメージを弱めることが不可欠です。HSPだからといって、その特徴どおりの受け取り方・傷つき方をする必要は全くありません。
できる範囲で工夫してダメージを最小化することで、
HSPであることのデメリット>メリット とすることだって可能です。
たしかに、HSPにとってツラいこと・場面というのは本当に多いです。ただ、その置かれた状況・気質を嘆くのではなく、上手く付き合っていく努力をしていくべきではないでしょうか。
まとめ
今回は、HSPという気質と上手に付き合うちょっとしたコツというテーマでお話ししました。
これは僕を含め、HSPさんがより快適に生きていくために避けて通れない道です。
ぜひ一度、無理をしない範囲で少しずつ、HSPとの付き合い方を変えてみてはいかがでしょうか?
以上、ゴリゴリのHSP、ダービーでした。