内向的な性格こそ自ら打ち明けよう
どうも、ダービーです。
「内向型」というものはしばしば理解されないものです。
そして、それで悩む人が多いのもまた事実。検索関連ワードにも「内向型 理解されない」といった羅列が見られます。
では、どうすれば理解されるのでしょうか?
結論から言います。
自ら打ち明け、説明する必要があります。
今回は、内向的な性格こそ自ら打ち明けるべき理由について述べていきます。
内向型に対する勘違い
まずは、内向型に対する世間一般の勘違いについて軽く触れておきます。
・話すのが嫌い
・人間嫌い
・シャイ・内気
・冷たい
・内向的な性格は直せる
これらはすべて誤解です。
話すのが嫌いなのではなく、むしろ好きだけどその後休憩が欲しいだけ。刺激に対する感度が高いだけで、シャイとか内気とは別物。遺伝子や脳のしくみから外向型とは異なるので、根本的に直すことも不可能。
おそらく、内向型人間が悩んでいることの原因は、これら誤解と認識の違いによるところが大きいのだと思います。
かくいう僕も、これが原因で人間関係に悩んでいた時期がありました。(特に、行動範囲の違い・外向型が理想という風潮)
内向型はなぜ理解されにくいのか
内向的な性格が理解されない原因は、その特徴と環境に起因すると思われます。
少数派である
日本では、およそ3人に1人が内向型と言われています。つまり、半分以上は外向型から両向型のどこかに属しているわけです。
言うまでもなく、一番理解してくれるのは同じ境遇にある人(内向型)。その次に理解してくれやすいのは、あなたのことを理解しようとしてくれる人(境遇関係なく)。
ですが、残念ながら内向型は少なめですし、他人のことをそこまで深く知ろうとしてくれる人もそう多くはありません。
このことから、大多数に理解されにくいのはある意味自然なことです。
自分の話題を出さない
内向型はそんなに口数が多いわけでもないので、どちらかというと聞き役になることが多いです。
また、そもそも積極的に自己開示することが少ないです。「自分が、自分が!」タイプではありません。積極的に自己開示する相手は、心を許したごく少数の友人のみということが多々あります。
このように自分の話題を出さず、聞かれた時のみ答えるスタンスでいる場合が多いので、理解してもらう機会そのものが少ないと言えます。
他人に打ち明けよう
ジョハリの窓
心理学にはジョハリの窓というものがあります。
簡単に言うと、自己分析に使用する心理学モデルの1つで、「自己」を4つに区分することで理解しようというものです。↓
・自分も他人も知っている「自己」 → 解放の窓
・自分は知っているが他人は知らない「自己」 → 秘密の窓
・自分は知らないが他人は知っている「自己」 → 盲点の窓
・自分も他人も知らない「自己」 → 未知の窓
内向型の悩みというのは、ここでいうと秘密の窓ということになります。
また、自分が内向型であることすら自覚していない場合は未知の窓となります。
そして、人間関係を良好にするためには、当然ながら解放の窓(自分も他人も把握している「自己」)を拡大することが必要です。
あなたの性格について両者の共通認識があれば、例えば飲み会の誘いも断りやすいし、相手もすんなり納得してくれます。「何だよあいつ、ノリ悪いな~」とかならないということです。
解放の窓を拡大するには
内向型という性格を知ってもらうためには、まず自分から素直に打ち明けることが必要不可欠だと思います。
分かってくれるのを待つのはナンセンス。時間がかかり過ぎますし、内向型だからといって「分かって」というのはわがままと言えるでしょう。
自己開示は、決して自己満足なんかじゃありません。自分のためでも相手のためでもあることを忘れてはいけません。双方のために必要なのです。
まずは親しい真の友人・家族に打ち明けてみましょう。最もハードルが低いと思います。その時はぜひ、内向型とはどんなものなのかまで説明しましょう。上記のように誤解される可能性があります。
まとめ
繰り返しになりますが、自己開示はお互いのためにあります。自分を知ってもらうことで、自分は人付き合いが楽になるし、相手もあなたに接しやすくなります。
「何考えてるか分からない」と言われがちな内向型。その言葉は捉え方によってはミステリアスで素敵かもしれませんが、同時に、接しにくいことの表れです。
例えば友達に旅行に誘われた時。「ギュウギュウなスケジュールや人混みが苦手」と言えるのと言えないのとでは雲泥の差があります。
言わずに我慢して参加すると、あなた自身ヘトヘトになるのはもちろんのこと、周りはなぜあなたが楽しそうじゃないのかが分かりません。その結果、全員少しずつ不満が募ります。
以上、最近になってようやく「察して」ではなく「自分の口から言おう」に変わったダービーでした。