こたつウサギの寝言

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20代男性の「外出離れ」が過去最高←そりゃそうだ。で?

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どうも、ダービーです。

先日、こんなニュースを見つけました。

 

「20代男性、休日の外出が30年間で半減」

 

ちょっと気になったので、調べてみました。

 

20代男性の外出離れとは

 

2016年に国土交通省が公表した第6回全国交通特性調査結果によると、調査日に外出した人の割合、1日の移動回数ともに調査開始以来最低の結果となった。

 

なかでも20代男性の休日外出率は低く51.1%。全年齢平均を10%ほど下回る結果であった。反対に、65~74歳の高齢者は全年齢平均と比べても遜色ない(休日は上回る)外出率だった。

 

 

要するに、若い男性は休日家に引きこもる傾向にあるということです。

 

 

で、これを読んだ僕の感想。で?それがどうした?

 

 

僕も家でゆっくり過ごす方が好きです。外出るとエネルギー消費するし。しかも、今の若者ってあまりお金持っていない印象があったので、だから何?という感じでした。わざわざ大々的に取り上げる意図がさっぱり分かりません。

 

ひょっとしたら、外出する人が減ることで多少消費が落ちることを懸念しているのかもしれません。でも、今やネットショッピングが普及。特に20代なら普段から利用している人も多いはず。考えれば考えるほど、どこが問題なのかイマイチ分かりません。

 

僕個人の考えになってしまいますが、もしかして世間的に引きこもること=悪・改善すべき問題と捉えられていませんかね?

 

だとしたらそれは違います。外に出て活発な休日を過ごすことこそ一番良いと考えられているのなら、今すぐ見直すべきです。

 

 

↓こちらの方も、引きこもり=悪という決めつけた見方に疑問を感じているようです。

bolla.hatenablog.com

 (記事ちょっとお借りしますね)

 

この記事では、主に働いていない人の引きこもりについて言及していますが、それは会社勤めの休日引きこもりにも同じ事が言えます。

 

 

そもそも大前提として、世の引きこもり全員がただ働きたくないという理由で引きこもっているわけではありません。中には重い病気や精神疾患などで仕方なくそうなっている人もいます。でもまあ、それを思い込みで一括りにして叩く輩がいるのはギリギリ想像の範囲内。実際は違うんですけどね。

 

では、会社勤め人の場合はどうでしょう。働いているという時点で頭の弱い輩から見た第一関門は突破済み。それなのに今度は休日ですか。どこまで口出してくるんでしょうか。え、あれですか?休日は外出して当然なんですか?そんな、子どもは外で遊べ的な話なんでしょうか。

 

このように、休日外出しないことまでさもいけない問題であるかのように取り上げられていることに疑問を感じます。

 

今回僕が読んだのは若者の外出離れというニュースでしたが、実はこの手の「若者の◯◯離れ」って結構あるんですよね。テレビなんかでもしばしば取り上げられていますし。

 

若者の◯◯離れの原因

 

よく耳にする若者の◯◯離れ。やたらメディアなんかで取り上げられてテレビではおじさま・おばさま世代が「え~!ありえな~い!」などと言っていますが、これらが起こる本当の原因を考察していこうと思います。僕なりに。

 

根底は「無駄遣いしたくない」

 

「無駄遣いしたくない」というのが大きな理由であると僕は思います。では、なぜ無駄遣いしたくないと考えるようになったのでしょう?それはズバリ、お金が無いという現実+将来に対する不安が原因だと考えます。

 

よく言われる◯◯離れは車、タバコ、酒、ブランドなど。これらに共通するのは、無くても(妥協しても)問題ないという点です。つまり、これらが真っ先に無駄なもの扱いになるんです。

 

今の若者はそもそも所得が一昔前より少なめ。加えて高齢化による年金負担も年々大きくなっています。どうやら2025年には20~64歳の人1.8人で1人の高齢者を支えることになるんだとか。さらに、このままいけば消費税も10%になることでしょう。

 

こういった時代背景から、カットできるところをなるべくカットしようという動きが出たのかもしれないと僕は思います。これは、時代による自然な変化とも言えるのではないでしょうか?

 

それから余談ですが、テレビ離れやCD離れに関してはもうどうでも良くないですか?あれらは技術や文化の発展によって若者の興味の対象が変わっただけ。YouTubeがテレビに対抗する存在になったり、CDと替わってiTunesなどで手軽に購入できるようになったり‥‥。個人の趣味・趣向にまで口出さないで頂きたい。ほっといてくれ。離れていない人もたくさん居るんだからそれでいいでしょ。そんなことで騒ぐんだったらあなた方だってレコード離れしてるじゃないですか、と言ってやりたい気持ちです。

 


 

で、話を戻します。

 

注目すべきは、若者は◯◯離れが進んでいる!ヤバイ!みたいな世間の風潮す。

 

読書離れや新聞離れに関しては分からなくもありません。ただ、先程挙げたような車やタバコ、酒やブランドについては話が別。

 

若者にとって金欠・不安な時代になってきているから節約しているだけ。それなのにやたら問題視して軽蔑のまなざしを向けるなんて、ただ時代の変化を理解出来ていない・ついていけてないだけと言わざるを得ません。もはや可哀想。

 

それから、少し前から言われるようになった「さとり世代」というものに対する理解も足りていないように感じます。まあ、僕自身も含まれるので個人的な意見を言うと、

 

欲がないのではなく、熱量が少ないだけ

 

だと思います。あれが欲しい!これが欲しい!が全く無いわけではありません。ただ自分の財布や将来と相談して、過度にこだわることをやめただけ。だって、僕らは生まれた時からずっと不況。バブル?何それ美味しいの?状態です。景気が良いと言われていた期間だって、不況の中での話。そりゃあ1度や2度は嫌でも悟りますよ。

 

仮に僕がポルシェに乗りたい!と思ったとします。しかし、自分の現在の金銭面やこれからのことを考えたときに、ローンを組んでまで払うことにリスクがないか?や、もっと他にお金を使う場所があるのでは?といった理由から断念するんです。で、結局「軽でいいや」になるんです。だって日常生活には困らないし。必死に働いたってそれだけ稼げる保証も無いから。

 


 

それでも「若者はでっかい夢持って、そのために必死に働いてもっと金を使え!経済をまわせ!」と言う高齢者の方にはこう言ってやりましょう。

 

どうか、あなた方が今まで以上に使って下さい

 

と。そして、

 

こっちはこれからどんどん高齢者を支える負担が増すんです。あなた方の方が使えるでしょ?中には生活が苦しくて駅の自転車整理の仕事なんかをしている方もいるかと思いますが、そんな方にまで言うつもりはありません。僕が言ってるのは、過度に貯金している富裕年金受給者の皆さん。

 

僕らもできる限り頑張って働くつもりではありますが、ハッキリ言って僕らにはあなた方ほど消費に回せる余裕はありません。だから是非貯め込まずに使って下さい。経済まわしたいんでしょ?

 

とね。

 

 

最後に、この記事を書いててずっと思っていたことが1つあります。

 

おじさま世代の人って、若者世代の変化(自分達との違い)を見て「これだから今の若者は!」とか言いたくなっちゃうものなんですかね?◯◯離れのように、単なる自分達とのギャップをいけない問題とすることで自尊心を保ち、自分達の時代を美化・正当化しようとでもいうのでしょうか?

 

もちろんこんな大人ばかりでないのは分かっています。まともな方がほとんどでしょう。ただ、いつの時代もこの手の差別主義者っているんでしょうね。ということは絶滅しませんね、こりゃ。

 

とりあえず、この種の大人を見て僕が中高年の世代になった時には、こういう差別主義の大人にはならないようにしようと固く心に誓いました。