こたつウサギの寝言

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【危険】「強みはコミュ力です!」という地雷ワード

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皆さんいかがお過ごしでしょうか、どうもダービーです。

 

あっという間にもう6月(執筆時点で)。ちょうど去年の今頃、僕は就活真っ最中でした。

 

ということで、今回は就活の思い出を振り返って見たいと思います。

 

ズバリ、テーマは「強みはコミュニケーション力です!」という就活の常套句。ずっと前から感じていたことをここで吐き出していきます。

※個人的な意見にすぎません

 

 

そもそもコミュ力とは?

 

まず、コミュニケーション能力とは何か、について考えます。

 

簡単に言うと、他人と上手く意思疎通を図る能力であると僕は思います。

 

さらに、大きく分けて以下の3つに分類できると思います。

 

・伝える力

・聴く力

・汲み取る

 

伝える力とは、分かりやすく簡潔に伝えたいことを表現できること。

聴く力とは、共感力・他人の声を受け入れる器のデカさ・質問力。

汲み取る力とは、言葉を介さずとも意図を汲み取る・空気を読める力のこと。

 

これ以上説明すると長くなるので、今回はここで止めておきます。

 

これはあくまで僕の意見にすぎませんが、調べてみると同じような意見もチラホラ。あながち間違いではないとも言えます。

 

https://www.ca-japan.org/articles/communication_skill.html

 

以上のことを踏まえた上で、僕が感じる矛盾・危険性について触れていきます。

 

ツッコミ① 抽象的すぎる

 

上記の定義(?)を見ると分かると思いますが、コミュ力とは色んな要素の集合体です。

 

伝えるのが得意なのか、聴くのが得意なのか‥‥。「コミュ力です!」という言葉からは具体的な中身が何ひとつ分かりません。ここがハッキリしないと、その背景・エピソードまでフワッとしてしまいます。

 

これは、先日書いた ↓ 趣味=ショッピングに対するツッコミと類似しています。

derby-rabit.hatenablog.com

表現が抽象的すぎるせいで、その後「で?具体的には?」という疑問が面接官に出てきます。これでは、無駄なワンステップが発生してしまいます。

 

これって、コミュ力の中の "伝える力" が欠けていることにほかなりません。簡潔に分かりやすく伝えることが出来ていないんですから。まさに矛盾。

 

口では「コミュ力ある!」と言いながらすでに「ない」ことを露呈してしまっていることに本人は気づけません。アピール・説明に必死ですからね。

 

ツッコミ② 裏取りが簡単

 

①でも少し触れましたが、コミュニケーション能力の有無は、その場である程度確認が可能です。

 

面接の受け答えでも、面接官の聞きたいことに正確に応えられるか・興味無いことをダラダラ話したりしないか、などなど。

 

面接官とのコミュニケーションを現在進行形で行っていることから、裏取りが容易に出来てしまうのがコミュ力の恐ろしいところ。

 

「ご自慢のコミュ力とやらを、見せてもらおうか」と、面接官も身構えている分、余計にハードルは上がり、ダメだったときのダメージも大きいことでしょう。

 

ツッコミ③ 自称コミュ力マスターの枕詞

 

自称コミュ力ある人の中には、以下のような発言をくっつける人が出てきます。

 

・「誰とでも仲良くなれる」

・「初対面でもすぐに馴染める」

・「人当たりがいいと言われる」

・「いつも輪の中心的存在だった」

 

これらを枕詞として、「コミュ力がある」と言い張る人が就活では続出します。

 

先ほど、「コミュ力です」という答え方は抽象的すぎる、という話をしましたが、これらの薄い根拠をくっつける人の場合、たいていコミュ力というものを履き違えています

 

コミュ力は、明るい人でも人当たりがいい人でもパリピでもありません。これらの枕詞をつけてしまうと、一気にバカ丸出しとなってしまう可能性があるので気をつけましょう。

 

まずは、コミュニケーション能力とは何なのか。ここをハッキリ答えられるくらいしっかり考えを固める必要があります。コミュ力という言葉を使うのは、その後の話。

 

ツッコミ④ 真のコミュ力ホルダーはわざわざ言わない

 

本当にコミュ力がある人は、「自分はコミュ力が強みです!」なんて言い方をしません。

 

本当にコミュ力がある人の場合、「自分は相手の話を親身になって聴くことが得意だ」「自分は困っている人に誰よりも早く気づいて助けてあげられる」など、過去の経験を振り返ることで強みに気づくため、コミュ力という集合体ではなく要素として理解することが可能です。

 

よって、コミュ力などというアバウトな表現ではなく、より具体的なエピソード・背景を織り交ぜながら、要素という形でアピールできます。結果的にコミュ力の1要素だっただけ。

 

さらに例を挙げて説明します。

本当に頭の良い人は、自分で「俺、頭良いから」なんて言いません。そんなことを口に出して必死にアピールしている時点で頭が悪い証拠。本当に頭が良いのなら、口で言わずに形で示せばいいだけの話です。

 

面接でも、本当にコミュ力があるなら、わざわざ口に出さずに受け答えや質問など会話の中身で十分勝負できるはずです。

 

まとめ

 

今回は、就活でよく耳にする「強みはコミュ力です!」という言葉の危険性と雑感について触れました。

 

今回も、僕個人の意見オンリーです。が、実際よく考えもせずに "コミュ力" という言葉を使っている人は大勢いると思います。

 

使うな!とは言いません。本当に能力があるならね。ただ、気軽な気持ちで使っているなら地雷となる可能性が高いよ!言い方を変えて分かりやすくしても良いんじゃない?と言いたいだけです。

 

使うとしても、深く考えた上での方が良さそうです。

以上、要らぬ提案でした。

 

derby-rabit.hatenablog.com